貧乏ニュース2014/7/18
「空き家に住みカセットコンロで自炊」・「育休で昇給見送りは違法」・「最高裁判決、永住外国人は生活保護法の対象外」
空き家に住みカセットコンロで自炊
スポーツ報知 2014/07/18
http://www.hochi.co.jp/
東京・池袋の住宅街にある50代の女性が所有する空き家に、2週間住みついていたとして、警視庁池袋署が住居侵入などの疑いで住所不定、無職(62)を現行犯逮捕していたことが、17日までに分かった。
容疑を認めている。
池袋署によると容疑者は、今月1日、空き家に窓から侵入。
15日まで住みつき、仏壇にあった現金30円を盗み、真空パックの餅を10個食べた。
家には電気が通っていなかったためカセットコンロを持ち込み、インスタントラーメンも食べていたという。
女性の通報で15日に逮捕された。
一戸建ての平屋で、6年前に女性が両親をひきとってから空き家となった。
家の中は普段散らかっていたが、袴田容疑者が不要な衣類などをごみの日に捨てていて、きれいになっていた。
袴田容疑者はこれまで池袋周辺の公園などで生活していて、取り調べに対し「これからは充実した生活が始まると思った」と話している。
育休で昇給見送りは違法
時事通信 2014/07/18
http://www.jiji.com/
3カ月の育児休業を理由に昇給させないのは違法などとして、京都市の男性看護師(44)が、勤務していた病院側を相手に、給与などの未支払い分を求めた訴訟の控訴審で、大阪高裁は18日、育児・介護休業法に違反するとして、15万円の賠償を命じた一審京都地裁判決を変更し、約24万円の賠償を命じる判決を言い渡した。
判決によると、男性看護師は2010年度に3カ月間の育児休業を取得。
病院側は11年度、就業規則に基づき職能給を昇給せず、12年度には昇格試験を受けさせなかった。
最高裁判決、永住外国人は生活保護法の対象外
朝日新聞 2014/07/18
http://www.asahi.com/
国内での永住権を持つ外国人が、日本人と同じように生活保護法の対象となるかどうかが争われた訴訟で、最高裁第二小法廷は18日、「外国人は生活保護法の対象ではなく、受給権もない」とする判断を示した。
「保護法の対象となる」とした二審・福岡高裁判決を破棄し、原告側の訴えを退けた。
4人の裁判官全員一致の意見。
生活保護法は、保護の対象を「国民」と規定。外国人は対象に含まないが、実際には行政の裁量によって外国人も支給の対象としている。この日の判決で受給権は否定されたが、生活保護の実務には影響はないものとみられる。
訴えていたのは、大分市の中国籍の女性(82)。
生活保護の申請に対し、「相当の資産がある」との理由で却下した市の処分は違法だとして、市に取り消しを求め提訴していた。
その後、市の裁量で生活保護の受給は認められたが、裁判では外国人にも法的な受給権があることを認めるよう争ってきた。
2010年の一審・大分地裁は女性の訴えを退けたが、二審は外国人を同法の保護対象と認めた。
これに対し、小法廷は「生活保護法が適用される『国民』に外国人は含まれない」と指摘。「外国人は行政による事実上の保護対象にとどまり、法に基づく受給権は持たない」と結論づけた。
厚生労働省によると、世帯主が外国人で生活保護を受給している家庭は、12年度で計約4万6千世帯(約7万5千人)。
審査では外国人と日本人とを区別していないという。ただ、外国人は法的に保護されないため、申請が却下されても不服申し立てはできない。